住民有志の皆さんで結成された「若桜鉄道もりあげ隊」。

若桜鉄道や鉄道に乗る観光客のため、活動していただいております。

若鉄への気持ちや観光客へのおもてなしについて、お話を聞かせていただきました。 

以下写真:福本 揚子

第二回 若桜谷の気持ちを一つに

景色は四季折々、どこを見てもいいです。

——皆さんは若桜鉄道の車窓の中で、どの風景がお好きですか?

僕は、八頭高前駅から因幡船岡駅前に架かる鉄橋がかっこよくて好きです

若桜鉄道もりあげ隊Fさん(以下Eさん):あの橋のたもとから写真を撮っておられる方がたくさんいますね。

あの鉄橋自体が珍しくて、あの年代で大きなカーブをした橋を作るのは高度な技術を必要としたと聞いてきます。

鉄道ファンは、いろいろな方がいて面白いですね。私は、風景ではないですが夕焼けになる時間帯が好きです。

若いころのことを思い出して。さんざん市内で遊び惚けて、若いころ若桜鉄道でよく帰ってました。

まちの明かりが少なくなるのを見ていると、なんだか切なくなって。いいなと思います。

若桜鉄道もりあげ隊定例会後の昼食

若桜鉄道もりあげ隊Aさん(以下Aさん):私は車内販売をやっていたので、丹比の石切り場(富枝採石場)がすごいなと思います、雄大で。

若桜鉄道もりあげ隊Cさん(以下Cさん):若桜鉄道に乗ることは、もりあげ隊の車内販売以外に普段はあまりないのです。

でも、若桜に向かって用呂を抜けてからの風景は、川があって山があって線路があって、また山があり絶景です。

ススキが生えているときもあって、とてもいいです。

若桜鉄道もりあげ隊Dさん(Dさん):短い2つのトンネルを抜けるのもいいですよね。

——1日フリー乗車券を夕方に買いにくる方が多くって。そういう方は、車窓からの風景を主に楽しみに来てくれている方のようです。

まち歩きの観光のために切符を買われるには、遅すぎる時間ですので。

Aさん:ありがたいことですね。車内販売をしていても、お客さんには風景のことについてよく聞かれます。

確かに風景を見るために八頭町に来てくれている方は、多いように感じます。

若桜鉄道もりあげ隊Bさん(以下Bさん):田園風景も素敵ですよね。田植えの時も稲刈りの時も、水を張った田んぼも稲木が立っている田んぼも素晴らしいですね。

トンボが飛んでいるのを見たり。最近沸いているぐらいとんぼが飛んでいるから、ちょっと気持ち悪くなることもあるんですけど(笑)。

Eさん:だから若鉄からの風景は、四季折々どこを見てもいいです。

Bさん:でも、どこかお教えてあげないといけないんじゃない?

——どこも綺麗ならどこも綺麗でいいと思いますよ(笑)。

Dさん:逆に因幡船岡から鉄橋を渡って、八頭高前で一挙に視界が狭くなるのも印象的です。

八頭高の橋をくぐって、ホームからはホッケー場も見えて。

Bさん:八頭高の橋も風情があっていいですね。前に八頭高前駅で竹を運ぶ高校生たちの写真を見ました。

運動会の用意だと思うんですけど、学生の営みが写し出せれていて、とてもいい写真でした。

Cさん:私は、橋を通る若鉄から見る秋の遠見山がとてもきれいです。特に秋は、本当に素敵です。

Bさん:若桜の山も本当にきれいですね。植林されていない自然林を秋に見るととってもきれいです。

——このインタビューをみて、秋に若鉄に乗ることを楽しみに来てもらえればと思います。どこを見てもいいですということは、強調しておきますね

因幡船岡駅のホームと観光列車若桜号

SLの社会実験は、若桜谷が一つになりました。

——若桜鉄道には近年様々なことが起こりました。それを一番近くでそれを体験した皆さんですが、どのことが一番印象に残っていますか?

Bさん:SLの社会実験の時は、まだもりあげ隊が結成されていなかったものの、若桜谷がひとつになったいいイベントでした。

Cさん:SLがけん引する汽車の中にかかしだけしか乗れなかったのが、仕方ないことだとわかっていても残念でした。「なんで人が乗れないの!」って。

Dさん:いろいろと許可が下りなかったらしいですね。苦渋の決断だったんだと思いますけど。

Aさん:あんな風に若桜谷に住む人たちの気持ちが、ひとつになるようなイベントがしたいです。

当時は、日本中にあんなに鉄道ファンがいることにとっても驚きました。

©八頭町観光協会(本写真のみ)

あらためてというか、はじめてというか、若桜鉄道のすごさを感じる機会でした。

Eさん:若桜鉄道は予算を使っているのにもかかわらず、乗客が少ないのに存続する意味を問う人が一部におられるようです。

だけど、でも愛されているのは、事実だと思う。

若桜鉄道沿線が一つになるようなことが出来れば、人の注目が集まったり、心が一つになったりするんじゃないだろうかと思います。

Aさん:よく言うんだけど、若桜鉄道は赤字のローカル線なんだけど、私は必要だと思ってこの活動をやっています。

若桜鉄道がなくなったら、やっぱり寂しくなるんじゃないかなって思います。張り合いがなくなるんじゃないかなと思います。

Dさん:地元の小学校がなくなったりするのと、同じ気分になるんじゃないかな。

Cさん:今年から10往復だった便が15往復の1.5倍になって、たくさん通っているのを見ただけでも「嬉しい!」って気分になります。

Bさん:本当に多くなりましたよね。よく畑から見ています。

Eさん:増便や若桜鉄道の観光列車化と新型コロナウイルスの流行と同じ時期に重なってしまったのが、本当に残念です。

Cさん:何かできないかな?沿線の皆さんが、一緒にできるようなイベントが。

Eさん:思い出した!私も若桜鉄道SL社会実験の時は、「こんなに若桜鉄道って愛されているんだな」ということがわかりました。

そして鉄道を大事にしないといけないと、地元が頑張らないとと思いました。

そのことがきっかけで、この活動に引き込まれていきました。

若桜鉄道を撮りに来られる人がいっぱいいてびっくりして、自分でも若桜鉄道を撮ったりするうちに、この魅力をたくさんの人に伝えたいと思って活動に参加しています。

やってて楽しいのと、無理をしてないのがいいのかもしれません。

わかてつ便りをたくさんの人に読んでもらえたら嬉しいです。

Aさん:全国から来てくれる鉄道ファンの方々は、礼儀正しくマナーをちゃんと守ってくれる方が多くて感心します。

Eさん:去年の「さよなら さくら4号」のイベントの際もたくさんの鉄道ファンや若桜鉄道を愛する方が来てくれてびっくりしました。

ちょうどDさんのお母さんも、乗車されていて、とてもいいイベントになりました。

さよなら さくら4号

Bさん:切符も硬券を全種類購入して帰ってくれる方もいて、硬券だけでなく補充券や回数券も購入してくれる方がいると聞き、本当に驚きです。

先日、観光協会の職員の方に若桜鉄道についてUPされている方のブログを教えてもらいました。

そのブログを見てみると、学者さんのようにすべての駅で購入した切符や駅舎について詳しく紹介しており本当に感心しました。

Eさん:鉄道ファンのためにできることは、何なんだろう?と考えます。

ちょっとでも、来てくれた分喜んで帰ってもらいたいです。

<続きます>

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