住民有志の皆さんで結成された「若桜鉄道もりあげ隊」。
若桜鉄道や鉄道に乗る観光客のため、活動していただいております。
若鉄への気持ちや観光客へのおもてなしについて、お話を聞かせていただきました。
以下写真:福本 揚子
今までのインタビュー
第三回 走り続ける方法を考えたい
第三回 走り続ける方法を考えたい
鉄道ファンは、ウェルカムです!!
——若桜鉄道もりあげ隊の皆さんは、イベントの際にスコティッシュダンスを踊られますよね?あのダンスを踊るきっかけについて教えてください。
若桜鉄道もりあげ隊Aさん(以下Aさん):若桜鉄道には、若桜鉄道SL行進曲という曲があると聞いて、その振り付けを考えました。イベントの際、それを踊っていたのですが、一曲だけでは物足りなくって。
そこで、主人からスコティッシュダンスのことを教えてもらいました。
そのダンスの中に蒸気機関車をモチーフとしたものがあって、それがきっかけで踊ることになりました。スコットランドは、蒸気機関車がとても有名な国なので。
——そんな理由があるなんて、はじめて知りました。
——地元民でしか知らない若桜鉄道情報は、何かありますか?
若桜鉄道もりあげ隊Eさん(以下Eさん):駅の清掃をよくするんですけど、因幡船岡駅のホームの石垣がとても珍しいということを聞いています。
見に来てもらったら嬉しいですけど、鉄道ファンが撮影のため線路の中に入っちゃうかもしれないので秘密にしていました。
若桜鉄道もりあげ隊Bさん(以下Bさん):私も駅の地元の人じゃないと知らないことが、沢山あるとは思います。でも、地元に住んでいるからこそ自分たちは、何が珍しいかとか面白いかはわからないですね。
——全国から八頭町に来てくれている鉄道ファンについてどんなイメージですか?
Eさん:ウェルカムです!!
Aさん:嬉しいですね!関心を持ってもらえて。
Bさん:反対に関心を持ってくれる方に、どこが魅力的に感じるかを聞いてみたいです。
Eさん:そうですね!鉄道ファンとの交流の場があれば、私たちも交流を図っていろいろ勉強させてもらいたいです。
鉄道ファンの話を聞いて、こういうことが魅力的なんだよってことを八頭町の人に還元したいです。私たちは、昔からこの町にいるのでよくわからないことが多いので。
Bさん:私たちは、観光に関係があることをさせていただいてるので、遠方から八頭町に来てくれている現状を知っています。
だけど、普通に八頭町にお住まいの方はご存知ではないので、遠方からこんなにも沢山の人がこんな思いで、来てくれているんですよって教えてあげたいです。
今は、新型コロナウィルスの関係で皆さんそんなことを聞いたらびっくりしちゃうと思うけど。
——昨年は始発ののぞみで、東京から出来て12時台の若桜鉄道に乗りに来ましたっていう人もいました。
Aさん:若鉄に乗りに?
——郡家駅のフリースペースのある作りも大変気に入ってくれて、ホームで停車する若桜鉄道を大きなカメラでたくさん写真に撮っていたのが印象的でした。
若桜鉄道のもりあげ隊のTシャツを買って帰られました。
Eさん:旅行の際、遠くから来たら現地の人に言いたいですもんね。あそこから来ましたよって。
私なんか、旅先で聞かれる前に言っちゃいます、鳥取から来ましたって。
地元の人と話したことが、すごく良い思い出になると思います。
若桜鉄道もりあげ隊Cさん(以下Cさん):若桜町では、データを取っているのでどこから来たかっていうことは、頻繁に聞くようにしています。
ほとんどすべての方が教えてくれますね。東京から来ました。北海道から来ました。
あんまり遠くから来たお客さんがいると、びっくりします。
Eさん:終着駅のある路線って言うのは、珍しいかもしれないですね。
Cさん:鉄印帳も今やってますもんね。若桜駅でもまた売り始めました。
Eさん:うそ!早く買いに行かなきゃ!前は、買いそびれたから。
それがあると若桜駅に来るきっかけにもなりますね。
鉄道ファンの動向を知るために何かできないかと考えます。
例えば鉄道ファンのノートを置いとくとか、日本地図を置いといて、地図にシールを張ってもらってどこから来たか教えてもらうのはどうでしょうか?
若桜鉄道もりあげ隊Dさん(Dさん):そう言えば、私は若桜駅の駅舎前で、急にトランペットを出して「いい日旅立ち」を演奏された」お客さんがいてとても印象的でした。
Bさん:全国のいろいろな駅で演奏されている流しのトランペット吹きかもしれないですね。
Eさん:郡家駅でミンミンという楽器を演奏されている方もいますし、それが日常の風景になっているのもとっても面白いですね。
Aさん:終着駅で吹くっていうことがいいんですかね。
——八頭町に来る観光客について他に気になることは、ありますか?
Bさん:私は外国の観光客の方が、八頭町までなんで来たの?ってことすごく気になります。
昨年は、外国の旅行者もとても多かったから「Youは、何しに八頭町へ?」ってことを、また来ていただけるようになったら聞いてみたいですね。
Eさん:郡家駅で取材しても面白いですね!
外国のお客さんは、今はどうしても来られないんだけど八頭町の情報でSNSで見てると思う。八頭町の魅力が分かる写真がそこを訪れるきっかけになるんじゃないでしょうか。
だから私たちも、外国からのお客さんに向けて、八頭町や鳥取のこと発信していけたらいいと思っています。
——八頭町の柿畑の景色は、絶景ですもんね。台湾の駅と若桜駅が姉妹駅になって、それがきっかけで訪れた台湾の方もおられました。
Aさん:台湾行きたいです!姉妹駅になった駅も見てみたい!
景観について、お花を植えたり、こだわっていきたいです。
——若桜鉄道を取り巻く環境は、これからも変わっていくと思います。今後どんな活動をしていきたいですか?
若桜鉄道もりあげ隊Dさん(Dさん):昔若桜駅では、汽車に乗り遅れそうな学生がいると、駅員さんが出てきて野球のベースコーチみたく「急いで!」と言いながら手を振ったりしてくれていました。
今は、子どもが少なくなってあまり見られなくなってしまったんですけど。いろんな事が変わっていくなとひしひしと感じます。
Bさん:景観について、お花を植えたり、こだわっていきたいです。田んぼアートとかもやってみたい。誰か教えてくれればいいんですけど?
上から見ると変なだけど、ある角度だとしっかり絵が見えるようにしたいな。
隼駅に隼バイクの田んぼアートがあったらとても素敵だと思う!教えてくれる人材の問題が、一番難しいですね。
Eさん:私たちだけじゃできないので、いろんな人とかかわりを持ってやっていきたいですね。もっと広がりを持った活動が出来て、それを楽しめればいいですね。
Aさん:お嫁に来るまで、八頭高校前と若桜鉄道をしらなかったんですけど、やっぱり知名度が少しだけでも上がったら嬉しいですね!
Eさん:若桜鉄道が10年後も元気に走っていて、利用してもらえる路線であればうれしいし、そうなれる方法を考えていきたいです。
若鉄の洗車イベントなんかあったら、参加してみたいです!それは、両町一つになるイベントなんじゃないかな。
いつも頑張って若桜谷を走る若鉄を綺麗にするお手伝いができたら嬉しいですね。
でも、どちらかというと、自分たちから何かというより面白いお誘いがあったら参加させていただきたいです。
両町のためになったり、若桜鉄道のためになるイベントなどあったら。
自分たちで考えるっていう感じじゃなく、実行部隊としてこれからも沿線を盛り上げることを楽しんでいきたいです!
インタビューは終わりです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。