若桜鉄道駅印の旅③ 八東駅~隼駅
さて今回は、八東駅からスタートです。
「麒麟獅子舞と八東駅」
八東駅は、若桜駅と郡家駅の中間地点にあることから、かつては貨物の引き込み線もあり、その様子を再現したワフ35597が静態保存されています。また、2020年3月には行き違い施設も整備され、増便しました。
描かれているのは、麒麟獅子。八東駅から数分のところに位置する「澤神社」では、毎年春と秋の大祭の際に獅子舞保存会の方が演舞されています。澤神社の麒麟獅子舞の特徴は、背中の中心部分に白い幣をつけているのが珍しく、舞は能の要素を取り入れ、ゆっくり舞うのが特徴です。
2019年鳥取県の因幡地方と兵庫県の但馬地方の麒麟獅子舞は、約180の村々に継承され、舞われており、国重要無形民俗文化財指定として登録されました。八頭町では、才代の澤神社、石田百井の落磐神社、山路の山路神社、篠波の美幣奴神社、大坪の諸木神社、市場の市場神社、延命寺の貴布禰神社、米岡の米岡神社で継承されています。
今回特別に、麒麟獅子のミニチュアと彫り物をお借りし撮影を行いました。
続いて安部駅
「西条柿とこおげ花御所柿」
まっすぐに伸びる線路の景観が素晴らしく映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった駅。近隣の安井宿・日下部集落の住民に配慮して入口は2か所、駅名も一文字ずつ取って安部駅となったと伝えられています。丹比駅と同様駅舎に美容院が併設されています。
安部駅から徒歩約20分のところにある大門地区は花御所柿の産地です。11月中旬ごろには、花御所柿の葉がすべて落ち、オレンジ色に染まった柿畑が広がります。
花御所柿とは、鳥取県東部の因幡地方のみで栽培される甘柿で、日本一の甘柿として全国的に評価されています。果肉は緻密で果汁が多くなめらかな口当たりが特徴です。11月下旬から12月上旬に旬を迎えます。
続いて、隼駅
「バイクと竹林公園」
1930年に営業運転が開始され、同年12月1日に若桜駅まで全線開通するまで終着駅であり、そのために本屋のほかに乗務員休憩所など他の駅には見られない建物がある駅です。
大型バイクの「隼」と名前が一緒ということから、隼ライダーの聖地となっています。毎年隼駅まつりが開催され、全国各地から2千台余りのバイクが集結します。
今回は、隼駅の駅舎を再現したペーパークラフトをお借りしました。
そして竹林公園。隼駅から徒歩30分。国内外の珍しい竹と笹が生い茂る国内有数の竹林公園。キャンプ場があり、園内には乗って楽しめる全国初のミニSL博物館があります。
今回はここまで。
次回は、因幡船岡駅~郡家駅までを紹介します!