若桜鉄道の旅 若桜駅~徳丸駅
素晴らしき鳥取ノスタルジー
若桜鉄道駅印の旅④ 因幡船岡駅~郡家駅
まずは、因幡船岡駅
「天満山の桜」
木造平屋建ての本屋とプラットホームが一体となっている駅です。
待合室に置かれたベンチなどが心地よいレトロ感あふれる駅。かつての山陰第一の牛市が開催されていたことから、現在でも牛の秤が置かれてあり、昭和の風情が色濃くのこされています。
駅印に描かれているのは、天満山の桜です。
駅から徒歩10分の天満山公園。毎年春には、1000本余りの桜が咲き誇る町内随一の桜の名所。あいにく撮影の時期は、秋ということで桜関連のものを探しました。
駅から同じく徒歩10分のところに位置する「北岡本店鳥取工場」旧船岡中学校の跡地を利用し、主にリキュールの製造を行っています。販売所もあり地元特産の梨、柿をふんだんに使ったリキュール「万葉の宴」、地元産の酒米で仕込んだ日本酒「八咫烏」をはじめ、豊富な種類が取り揃えられています。その中でも今回見つけたのは桜の花びらが入った「さくらさらさら」です。桜のない時期でもかわいいボトルを飾り小さなお花見を楽しむことができ、中の桜は食用なので食べることができるようです。
さて続いて、八頭高校前駅
「因久山焼の登り窯」
名前の通り駅を降りるとすぐに見えるのは八頭高校。八頭高校生徒の通学の利便性を高めるために、1996年10月に開業された駅です。
駅から徒歩5分の場所には鳥取藩主ご用窯としていた因久山焼窯元があり、江戸時代から伝わる登り窯をみることができます。
奈良時代に久能寺周辺で始まったといわれている因久山焼は、江戸時代の鳥取池田藩のご用窯として愛用されました。因幡地方の久能寺が窯元であることか因久山焼と名付けられました。
地元の土、わら灰などの釉薬(うわぐすり)を使った因久山焼きは淡い青と乳白色の流れ模様が特徴的な焼き物です。茶道、花道用具を始め、コーヒーカップや箸置きなど素朴で格調高い作品は多くの愛好者に愛用されています。
最後は、郡家駅
「福本白兎神社」
若桜鉄道若桜線の始点となる駅で、JR因美線と共有しており特急列車も停車します。2015年に八頭町によりコミュニティ施設と併設してリニューアルされた駅舎です。2階展望スペースでは、行き交う鉄道車両を展望できます。
周辺には多くの白兎伝説が残っており、いにしえより白兎神への信仰が脈々と息づいています。
また、駅前には、うさぎの石像があり、来町者を出迎えてくれます。
さて、これで9駅すべての紹介を終えました。
今回4回に分け駅印帳そして各駅印に描かれた各駅沿線の魅力をお伝えしてきました。ぜひ駅印帳を片手に若桜鉄道の小旅行をお楽しみいただければと思います!
お付き合いいただきありがとうございました。