八頭町原風景ウォーキングを開催しました。
2025年11月17日お知らせ

11月3日(月・祝)、第8回「八頭町原風景ウォーキング」を開催しました。この事業は、鳥取県八頭町の原風景を歩きながら地域への理解を深め、健康増進を図ることを目的としています。今回のコースは約7.5km。天候が心配されましたが、ウォーキング開始後は晴れ間が広がり、絶好のウォーキング日和となりました。

国道29号線は「新因幡ライン」として日本風景街道に登録されており、かつては参勤交代やお伊勢参りの道として利用されていました。今回は、その宿場町として栄えた安井宿を歩きながら、「あーとふる八頭」へ向かいました。



「あーとふる八頭」では、八頭町名誉町民である本田實氏と橋本興家氏の功績を学びました。
本田氏は八東村(現在の八頭町)出身で、少年時代から星に魅了され、12個の新彗星と11個の新星を発見した世界的アマチュア天文家です。また橋本氏は船岡町(現在の八頭町)出身で、“城の版画家”として知られ、教育者としても高く評価されました。


道の駅はっとうへ向かう途中では、波羅密山新興寺に立ち寄りました。新興寺周辺は「ホタルの里」として知られ、新興寺は平安時代から室町時代にかけて因幡の国の役人の祈願所であった因幡屈指の大寺です。現在は月2回の坐禅会が開催されています。



道中では、Fitness Ja-んぐるのインストラクターによるストレッチも行われ、気持ちよく体を動かしながら道の駅はっとうへ。道の駅では、鳥取県八頭町の地域住民からなるGranman(グランマン)のフルーツビネガーをいただきました。普段Granmanは特製ニラ肉まんも提供しております。
このニラ肉まんに使われているニラは、鳥取藩最大の百姓一揆「元文一揆」の指導者・松田勘右衛門が築いた「勘右衛門土手」に飢饉対策として植えられたものです。ぜひ八東駅の駅cafeや道の駅はっとうの青空cafeにもお立ち寄りください。

最後は、一つ山のトレッキングに挑戦。田畑の中におわんを伏せたような形の高さ50メートルの一つ山には、白ギツネにまつわる昔話が残されています。村人に親しまれていた白ギツネが「一つ山」という名の相撲取りとなり、大関まで昇進したという伝承です。頂上では白ギツネ次郎左衛を祀る祠に手を合わせ、360度のパノラマ風景を楽しみました。下山後は、はっとうフルーツ観光園の王秋梨を味わい、疲れを癒しました。はっとうフルーツ観光園は、今月24日まで梨狩りとりんご狩りが楽しめます。



ゴール地点の若桜鉄道丹比駅では、完歩証明書と記念品として、安井宿の御菓子司ますだの「宿場まんじゅう」などをプレゼント。町内外から多くの方にご参加いただき、八頭町の偉人や文化に触れる機会となりました。このウォーキングが、鳥取県八頭郡八頭町を知るきっかけとなればうれしく思います。
